活断層と地震の発生率 今後30年にM6以上の地震が起きる地域とは

14日夜から今もなお続いている「熊本地震」。
16日未明にはマグニチュード7を超える地震も発生し、一連の地震で家屋の被害や犠牲者も甚大になっています。
16日起きた地震は「布田川・日奈久断層帯」という活断層の上で起きたものでした。




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今回はの地震は大地震のイメージがあまりない熊本県で起きたこと、本震であると思われた14日の地震(震度7)が前震であったことなどに多くの人が驚いています。

しかし地震大国と言われる日本において、私たちは2000を超える活断層の上で生活しています。

そのため地震はどこで起きてもおかしくは無く、今回の地震においても「大きな地震の前兆かもしれない」「自分の地域でも起きるかもしれない」という危機感をもたなくてはいけません。

今回は日本における活断層と今度の地震発生率について調べてみました。

自然の力ですので知ってどうにかできるわけではありませんが、地震について改めて考えるきっかけになればと思います。

 

九州地方における活断層

布田川・日奈久断層帯/別府・万年山断層帯/警固断層帯

突然起きたかのように思われた今回の地震ですが、実は2,3年前より「九州でマグニチュード7,8クラスの地震が起きるかもしれない」と直下型地震の危険性が叫ばれていました。

2013年2月1日付の日本経済新聞では「活断層地震の確率、九州は30年内に30~42%」という見出しで九州地方においての地震発生率を公表しています。

 

今回熊本の地震は「別府・島原地溝帯」と呼ばれる地域で起きていて、この地域には活断層がいくつか存在しています。

なかでも以前よりM8クラスの地震が起きるのではないかと警戒されていたのは、阿蘇外輪山の西側斜面から八代平野まで走る100キロを超える「布田川・日奈久断層帯」

まさに今回の地震はこの断層帯のずれによって生じたものではないかと専門家は指摘しています。

また16日から地震は熊本県だけではなく大分県でも震度6弱を記録する揺れが起き、大分県を震源とするも相次いでいます。

大分県には「別府・万年山断層帯」と呼ばれる大きな活断層が存在しており、この断層は30年以内にM6.5以上の地震が来る確率が2~4%と言われていました。

今回の地震をきっかけにひずみがたまっている可能性が高く、この地域においては今後もまだ注意が必要です。

その他九州地方で大規模な地震の可能性が危惧されている断層は「警固断層帯」

博多湾から福岡市中心部を抜ける断層ですが、30年以内にM7クラスの地震が来る可能性は0.3%~6%と言われています。

福岡市や久留米市といった市街地を中心にしているため、震度6強近くの激しい揺れが来た時被害が大きくなることが想定されています。

 

九州全域で30年以内にM6.8以上の地震が発生する確率は30~42%と高いものになりました。




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中国地方

安芸灘断層群

広島湾から岩国市沖にかけて分布している安芸灘断層群では、M7.4近くの地震が30年内に0.1~10%の確率で発生すると言われています。

この地震が起きた場合、広島市や岩国市、柳井市、周防大島町などで震度6強の強い揺れを観測する予測。

他被害が予測される地域に呉市や広島市から山口県東部にかけて、島根県益田市、広島県尾道市、西条市、愛媛西予市などがあります。

周防灘断層群

防府市から大分県・国東半島北西沖にかけて44キロに渡り分布する周防灘断層群。

30年以内にM7.6クラスの地震が起きる確率は2~4%と言われており、山口県防府市から周南市にかけての沿岸部、大分県の中津平野などで震度6強以上の強い揺れがあることが予想されています。

 

近畿地方

奈良盆地東縁断層帯

京都市山科区から奈良県桜井市にかけて、南北方向に延びる活断層。

過去の活動に関するデータが得られないためやや信頼性は低いですが、M7.4程度の地震が起きる確率が0~5%と言われています。

この規模の地震が起きると予想される最大震度は7で、5000人を越える犠牲者、20万棟を越える家屋の被害の可能性があります。

阿寺断層帯

岐阜県中津川市より下呂市に渡る70Kmほどの断層で、下呂市側の北部「荻原断層」では、M6.9クラスの地震が今後30年以内に起きる確率が6~11%と言われています。

この確率は2011年に起きた東北地方太平洋沖地震の影響により高まっています。

 

中部・関東

富士川河口断層帯

富士山の南西山麓(静岡県富士宮市)から富士川の河口付近(静岡市清水区)にかけて南北に延びる活断層帯です。

この断層帯においては平均活動間隔が約150~300年と言われているケースAと、約1千300~1千600年と言われているケースBに分類できます。

今後30年内にM8クラスの地震が起きる可能性はケースAで10~18%、ケースBで2~11%と発生率に幅はあるものの、どちらも発生率は高いと言えます。

この地震は駿河トラフで発生する地震(東海地震)と連動して起きるとも推定されています。

駿河トラフは南海トラフの北部に位置する溝であり、現在最も恐れられている南海トラフ地震が発生した際には同時に起きる可能性があるということです。

M8程度の地震が起きてしまった場合、富士市や静岡市で6強の地震が予想されています。

 

またこの地帯には東海道新幹線や東名高速といった主要交通機関がありますので、これらの交通が寸断された際の経済的被害は相当のものになると考えられます。

当然、走行中の自動車や電車を巻き込んだ事故が発生すれば犠牲者が多く出ることも予想できます。

 

糸井川静岡構造線断層帯

新潟県糸魚川市から諏訪湖を通り、静岡市駿河区に至るまで複数の活断層からなる日本で最大級の活断層帯です。

それぞれ長野県小谷村から安曇野市に渡る北部、安曇野市から茅野市に渡る中北部、諏訪湖北方から長野県富士見町に渡る中南部、山梨県北杜市から早川町に渡る南部の4つの断層群に区分されます。

全体でみるとM8クラスの地震が30年以内に起こる確率は14%と言われていましたが、現在では全国の活断層の中で最も高い30%に上昇しました。

北部には神城断層、松本盆地東縁断層

中南部には松本盆地東縁断層の一部、牛伏寺断層、岡谷断層群、諏訪湖南岸断層

中南部には諏訪断層群、茅野断層、釜無山断層群

南部には白州断層、鳳凰山断層、下円井断層、市之瀬断層群、富士見山断層群

とさまざまな断層が分布しています。

2014年長野県白馬村で起きた「長野県神城断層地震」は、その名の通り糸井川静岡構造線断層帯の一部である神城断層で起きた地震です。

当時この地震が引き金になりM8クラスの地震が連鎖するのではないかと危ぶまれており、琉球大学名誉教授の木村政昭さんは以下のようなコメントを残しています。

 「長野県、しかも北部で起きた地震であることから関係ないように見えますが、実は力の大本は太平洋プレートにあるのです。プレートの力が列島全体にかかり、そろそろ動いても不思議ではない内陸の活断層は、このプレッシャーを受け続けている。今後、次々に活動を起こす危険があるため注意が必要です」

1年以上経った今のところ大きな地震がありませんが、今後付近の断層での活動が起き、地震が発生する確率は高いとのことです。

特に松本市にある牛伏寺断層は活動間隔がおよそ1000年と言われていますが、ここ1200年は地震が発生していないため、いつM7~8級の地震が起きてもおかしくないとのことです。

自分もまさにこの地域周辺に住んでいる身ですので常日頃「怖いなぁ」とは思っているものの、非常時袋を作ることくらいしか出来ないのが現状です……。

 

最初に述べたように地震は自然の力ですので、知ったところで個人がどうこう出来る問題ではありません。

しかしながら被災した際に被害を最小にとどめる術はあるのかもしれません。

上記の神城断層地震ではM6.7、最大深度6弱で家屋の倒壊なども見られましたが、奇跡的に死者無しという事象が見られました。

家の造りの関係もあったのですが、住民同士の情報伝達がとてもよく出来ており、かつ自治体の援助も適切であった点などが挙げられていました。

個人個人が出来ることはこの程度が限界になってしまいますが、いざという時に家族間、地域間での決め事をしておくということが大切になって来るようです。

 

具体的な活断層やその発生率につきましてはこちらを参考にさせて頂きました。
http://www.sei-inc.co.jp/bosai/katsudansou/

また誤りの記述がある可能性もございますので、発見次第ご報告いただければ訂正致します。

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