停電少女と羽蟲のオーケストラ 原稿は2年前に出版社へ

2月4日、一迅社が『停電少女と羽蟲のオーケストラ』3巻の刊行遅延の理由を「弊社の管理不足」と謝罪しました。

著者の諸口正巳(もろくちまさみ)さんは、原稿を2年前に送っていたが音沙汰がなかったことをツイッターで明らかにしていました。




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『停電少女と羽蟲のオーケストラ』2巻の刊行は2年前

『停電少女と羽蟲のオーケストラ』はIMというCDレーベルから発売されたドラマCDが原作であり、櫻井孝宏、竹内順子、平田広明を始めとした豪華キャストを起用しています。

人間が視力を失った世界で「蛍」と呼ばれる人々の瞳に光を灯すことの出来る存在と、人間との物語を綴った作品ですが、諸口正巳氏はそのノベライズを担当していました。

1巻は一迅社から14年の1月に、2巻は同年6月に発売されましたが、以降今日に至るまで刊行がストップしています。

しかし実際は14年の3月には諸口氏は3巻の原稿を出版社へ送付していたのです。

担当者に確認するも「スケジュールを再調整してのちほどご連絡します」との返信を1年半以上続けられたというのですから悪質です。

遂に諸口氏は耐えかねて、2月2日自身のツイッターでこのような発言を致しました。

 

2年も原稿を放置されるなんてことがあるのかと驚いてしまいます。

諸口氏本人も案じておりましたが、2年も新刊が出ないと「著者が書けなくなった」と思われてしまいます。
実際に多くのファンはそう思っていたかもしれません。

諸口氏をさらに苛立たせたのは「打ち切りなら打ち切りとはっきり言ってください」と言っているのにもかかわらず、同じ内容の返信しかしなかったことでしょう。




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今回2年も経ってようやくこのような公の場で発言をしたのには理由があり、仕事が止まっている最中も一迅社からはお中元とお歳暮は届いていたようです。

しかし去年の12月、遂にお歳暮も途切れ「とうとう縁が切れた」と思いこのような行動に踏み切ったようです。

結果として諸口氏の発言により波紋が広がり、最終的には一迅社からの謝罪、そして今後の作業を速やかに遂行して新刊を刊行させる旨が発表されました。

最初はちょっとした愚痴のようなものだったのかもしれませんが、結果として2年越しにやっと動き出す大きなきっかけとなりました。

編集者・担当者のミスで作家や漫画家が割を食うという話は珍しい話ではない為困ったものです。

記憶に新しい話では谷津矢車さんの新作小説「からくり同心 景 黒い好敵手」をKADOKAWAの編集者が無断で内容を改ざんし、発売中止となってしまった出来事がありました。

またカラー原稿を担当に紛失させられた『金色のガッシュ!!』の雷句誠さんや、『電車男』で掲載順を間違われてしまった渡辺航さん等、挙げはじめたらキリが無いでしょう。

何故このようなことが起きてしまうのか。

一迅社は管理不足との話で、今回は担当者に問題があったのかもしれません。
しかしこの業界は作家の知名度や作品の売れ行きでも待遇が変わる等、えげつない面も存在します。

「まあいいや」と編集者は後回しにし続けたのかもしれませんが、やられた方はたまったものじゃないですね……。

公になっていないだけで実際にはもっと色々あるのかもしれませんが、作家と編集者が協力しあってこそ良い作品が生まれるのです。

作家を侮辱したり、作品を雑に扱ったり……そんな人が編集をしている出版社の未来は明るいのでしょうか。

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