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本来毒性を持っていない抗原に対しても過剰な免疫反応が起きてしまう現象をアレルギーと呼ぶのは誰もがご存知でしょう。
近年は先進国で患者が増えつつあると言われています。
その中でも最も有名で発症者が多いアレルギーが花粉症ですが、清潔過ぎる環境に住んでいる人 は花粉症になりやすいと言われている理由について調べてみました。
Contents
アレルギー患者が増えている 衛生仮説とは
帰ったらうがい手洗いだけでなく消毒スプレーもかけて、身の回りのものは除菌アルコールタオルで拭く。
そういう方も多いのではないでしょうか。
店に並ぶ抗菌・殺菌グッズからも日本人の綺麗好きが窺えます。
しかし、実は綺麗すぎる環境で過ごすとアレルギーを引き起こす原因になるという仮説があり、そのことを衛生仮説と呼びます。
英国で行われた「花粉症患者の割合は、兄や姉のいる子ども程低い」という調査が元となっています。
幼少期に兄弟によってもたらされた細菌やウイルスの感染頻度が多かった子どもほど、後にアレ ルギーになりにくいことが明らかになっています。
細菌と触れ合う機会が少なすぎると、免疫は仕事が減り暇になってしまいます。
そのまま大人しくしていれば良いものの、活躍の場を失った免疫は本来であれば毒性の無い菌に まで反応してアレルギーを起こしてしまうのです。
花粉症が最たる例で、花粉そのものに本来毒性はないですよね?
だから体内に花粉が入っても本当は免疫反応を起こす必要はありません。
しかし他に反応する抗原が存在しないため、花粉にも過剰に反応してしまうのです。
花粉症を始めとするアレルギーは先進国で増加傾向にある一方で、発展途上国ではほとんど増えていません。
先進国では環境整備に力を入れている為でしょう。
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農家の子どもは花粉症になりにくい?
かつて日本は農業が盛んに行われており、田畑をはじめ自然に触れ合う機会が今よりも多くありました。
子どもも山や川で遊び細菌に触れる頻度も高く、今よりも花粉症患者が少なかった原因なのではないかと言われています。(もちろん当時は現在よりも杉が少なかったという問題もありますが)
また幼少期に農村地区で育った子どもや、家が農業を営む子どもはそうでない子どもと比べ花粉症発症の割合が3分の1であることがオーストリア・ザルツブルク大学の調査で明らかになりました。
実は乳幼児に多く触れることによって花粉症になりにくくなる物質があります。
それが「エンドトキシン」と呼ばれる成分で、主に家畜の糞を発生源としています。
幼い頃から家畜に触れこのエンドトキシンに晒されている子どもは花粉症になりにくいと言われ、家畜と共に生きるモンゴルの遊牧民が世界で最もアレルギーが少ないという事実が裏付けにもなっています。
ただしエンドトキシンを多量に浴びれば良いわけでもありません。
高濃度のエンドトキシンは血液中に入ると時にショック症状を引き起こします。
また犬猫などのペットが逆にアトピーなどのアレルギー症状の原因になってしまうこともありますので一概には言えません。
しかし幼少期に免疫細胞を刺激することで、将来アレルギーになりにくい体質が作られることは確かであるようです。
結局のところ過剰になり過ぎない
それでは汚い部屋で過ごせば花粉症にならないのかと言えばそうでもありません。
しかし過剰なまでに清潔な環境を求めることも、菌に全く耐性のない身体を作ることになってしまいアレルギー発症のリスクを高めてしまいます。
適度に不衛生な環境、というものはさじ加減が難しいでしょうが、大事なことは過敏になり過ぎないことです。
私たち人類は時に菌と共存しながら生きてしました。
その長い歴史を考えると、何でも除菌・抗菌をして菌を遠ざけることだけが私たちのためになるとは言えないようです。