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熊本県で発生した地震から一週間が経ち、以前続く余震や物資の配給、避難生活によるエコノミークラス症候群など、多くの問題が解決せずに時間だけが経過しています。
そんな中、現地ではない別の場所――ネット内で、地震に言及した芸能人を叩く「不謹慎狩り」が横行しているというのです。
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不謹慎狩りとはなにか?
東日本大震災の際も見られた行為ですが、今回の地震の方がより顕著に出ているように感じました。
これは震災に限った話ではなく、何らかの有事が起きた際に時々見られる行為です。
不謹慎狩りという言葉は正直あまり耳になじみが無いように思いますが「不謹慎厨」という言葉はネットで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
不謹慎な言動をした人を執拗に批判する人、または不謹慎な言動を行っていない人にまで非難をぶつける人のことです。
不謹慎狩りとはその行為そのものです。
つまり必要以上に「不謹慎」だと他人を批判する行為を不謹慎狩り、その行為を行う人間のことを不謹慎厨と呼びます。
これだけでは不謹慎狩りという言葉がピンと来ないかもしれませんが、実際に起きたものを見てみると、この行為の歪みが明らかになります。
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熊本地震で起きた不謹慎狩りとは?
不謹慎狩りは主に芸能人を対象に行われます。
SNS、メディアでの露出が多いのが芸能人だからです。
現在最も批判を浴びているのは、被災地に500万2000円の寄付を行ったタレントの紗栄子さん。
本人が500万、子供達がお小遣いを1000円ずつ出し、寄付をしたそうです。
その振込受付書をブログにアップしたことにより、ネット上で「好感度を上げたいのか」「いちいち出すな」「ダルビッシュ有(前夫)の養育費」などと批判の声が相次ぎました。
確かにわざわざ振込票を見せるようなことではないかもしれませんが、有名人でしたら公表しても不思議ではありません。
また500万という少なくない寄付は、確実に被災地・被災者の為になるものであると思います。
行為自体はとても素晴らしいことなのに批判を受け、さらに交際中の男性・前澤友作さんにも飛び火する事態になってしまっています。
さらに続く不謹慎狩り 藤原紀香、西内まりあ、長澤まさみなど
批判の対象となってしまった芸能人は紗栄子さんに限らず、地震についての言及の有無は関係なく炎上する事態が相次いでいます。
先日歌舞伎役者の片岡愛之助さんと結婚し世間を騒がせた藤原紀香さん。
被災地にエールを送ったブログの文末に「火の国の神様、どうかどうか もうやめてください」と書いたことで大炎上。
「地震は天罰と言いたいのか」という類の苦情が届き、問題個所は削除されました。
確かにこの発言は気分を害される人もいるのではないかと思われますが、その後ファンとのやりとりの中で「睡眠がとれていない」といった趣旨の話をしただけでも再度叩かれる始末。
悪気はなくとも発言一つ一つに上げ足を取られます。
また女優の西内まりあさんについても「九州の方だけではなくみーんな、備えあれば憂いなし。頑張ろう。支え合おう。」とのツイートが「ノリが軽い」との理由で批判対象に。
口調が軽いのは事実ですが、決してふざけた発言でもありません。
批判に対しは西内さんは謝罪をし、その後も炊き出しや配給情報などのまとめをSNSで発信するなど、不謹慎とは遠い行動を行っています。
さらに悲惨なのは長澤まさみさん。
14日夜に撮ってインスタグラムに載せた笑顔の写真が「不謹慎」だと叩かれてしまいます。
14日の発生直後の時点では被害状況も分からず、ここまで深刻になると思っていた人は少ないのではないでしょうか。
そもそも地震について何か言及したわけではなく、写真を載せたことで批判されるのはさすがに行き過ぎた行為です。
他にはブログに縦読みで「熊本九州負けちゃダメだよ」というメッセージを残した上地雄輔さんや、九州(長崎)の家族が無事である報告をしたゲスの極み乙女。の川谷絵音さんなど。
批判するに値しない細かなことまで非難されます。
実際に熊本で被災し自宅が全壊してしまった井上晴美さんは現場からリポートをしていましたが、「愚痴りたいのはお前だけではない」との中傷によりリポートを中断してしまいました。
当の被災者を叩くようでは、最早どちらが思慮分別にかけているのやら……という話ですね。
不謹慎狩りを行う不謹慎厨の心理
言ってしまえば不謹慎狩りとは、何も出来ない人間の憂さ晴らしです。
実際に金銭援助や物資などの支援をする人間や、現場での援助活動をする人間は注目されます。
同様にSNSやメディアでの影響力のある有名人のブログ・ツイッターの発言も多くのリツイートをされるなど注目を集めます。
しかし我々一般人が同じようにネット上で発言しても、応援メッセージなどを送ったところで一般人の呟きにすぎず当然注目を集めることなどありません。
また著名人のように多額の寄付を送ることも一般人には難しいことかと思われます。
それが当り前であることを多くの人間は理解出来ていますが、傍観者の自分・蚊帳の外の自分に不満を持つ人もいます。
自分も関わろうと行動を起こす人――仮にそれが「目立ちたい」「褒められたい」という理由であろうとも、援助を行うなら良い方です。
ネット内で「不謹慎」と発言し他者を批判するほとんどが、自らは行動せず、行動した人間を「偽善」と叩く者だと思います。
小学校や中学校でもいたかと思います。
清掃ボランティアに参加したクラスの真面目な人を「いい子ぶりやがって」と叩く不参加の不良。
……とまあ、平たく言ってしまえばこんな感じでしょうか。
自分とは関係の無いところで他人が良い顔をしていることが気に食わない人間が、一定数いるのです。
なんとも悲しいことでしょうか。
何も出来ないなら黙ってろとまでは言いませんが、偽善だろうが善だろうが、善い行いをした人間に批判をぶつけることが正しいとは思えません。
不謹慎狩りという釈然としない行為の横行がこれ以上起こらないことを祈るばかりです。