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おもしろネタ

【御神渡り】2018年諏訪湖の様子は? 男神・女神はどこの神様?


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こんばんは、寒い日が続きますね。

今日はそんな寒い日ならではの記事を書いていきたいと思います。

今日お昼にニュース番組の「ひるおび」を観ていたら、長野県諏訪市から中継で御神渡りが紹介されてました。

 

「……え? 御神渡り出来てるんかーい!?」

 

そう、実は自分は諏訪湖のすぐ近くに住んでいるのですが、テレビで見るまで御神渡りが出来ていることを知りませんでした。

御神渡りが見られるのは2013年以来5年ぶり。

久しく見ていなかった御神渡りに地元の人もやや興奮気味です。

『御神渡り』というのは諏訪湖が全面凍結した状態のことを指す言葉なんですね。

湖が凍結してなんで御神渡り? って言うかなんて読むの?

とお思いの方もいるかもしれません。

というわけで、今日はそんな旬の話題・御神渡りについて紹介していきたいと思います。

Contents

御神渡りって?

御神渡りとは、長野県諏訪市・岡谷市・茅野市にまたがる「諏訪湖」が全面氷結した状態を指す自然現象です。

読み方は「おみわたり」

他にも「神渡(みわたり)」「御渡(みわたり)」「御神渡(おみわたり)」「神幸(みゆき・かんざき)」なんて読んだりしますね。

因みにこの地方には神渡というお酒が存在します。

 

諏訪湖と言えば1年ほどまえに新海誠監督の映画「君の名は」でモデルになったとも言われた湖ですね。

まあ実際には新海監督自身は諏訪湖を意識したわけではないですが、作画班の誰かが諏訪湖をイメージとして書いたとかなんとか。

 

まあそれはさておきまして、諏訪湖が全面氷結しただけでは御神渡りとは呼べず……

更に細かく説明すると

①全面氷結ののち昼夜の寒暖差で氷が膨張と縮小を繰り返す。

②膨張と縮小の繰り返しにより氷が成長する。

③やがて湖面に納まりきらずに、氷は湖面上に隆起する。

 

厳密にはこの③の現象を御神渡りとよんでいます。

③の現象が起こると氷はせり上がり、白い亀裂が湖面上に走ります。

 

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御神渡りが出来る条件

そんな御神渡りですが、毎年冬になればみられるわけではありません。

まずは全面氷結が条件ですから、暖冬などと呼ばれる冬にはなかなか見ることが出来ないのです。

御神渡りが見られる目安としては

・ー10度以下の日が、1週間~10日続くこと

と言われています。

およそ御神渡りが見られる年は、1月の下旬から2月の上旬に見ることが出来ます。

 

今年は見られるか?難しいか……と言われていましたが、1月27日の土曜日に大寒波が来ましたね。

朝起きてストーブをつけてみたら部屋が0度でした。

もちろん外はマイナス10度以下になっていたことかと思います。

1月下旬から寒い日が続いたため、ついに今年は5年ぶりに御神渡りが見ることが出来たのです。

 

ただ地元民の意見を言いますと「ぶっちゃけ今年は暖かい」です。

御神渡りのニュースを聞いても、みんな「そんなに寒かったっけ?」という反応です。

雪が少ない為にそう感じるのかもしれませんね……とか言っていたら2月1日現在、天気は雪になってしまいましたが……。

 

御神渡り 過去の記録

御神渡りはかつては毎年のように見られる現象でした。

戦前には戦車の走行や、航空機の離陸が行われた記録がある程です。

氷どんだけ厚いんだよ!? ってびっくりですね。

私の親世代にはスケートもやっていたようです。

今では氷が薄くなっているため、乗ると割れる可能性が高いです。

以前ハイヒールをはいたおばさんが沈んでいった、みたいな噂を聞いたことあります……なんでハイヒール?という感じもしますが。

冬でなくてもやばいですけど、冬の諏訪湖に落ちたら本当死ねますよ。

笑いごとじゃなくあの世に逝く可能性も……。

 

さて、そんな御神渡りも近年はあまり見られなくなり、直近では2013年、2012年、2008年、2006年等に見られました。

以下、御神渡りの出現年です。

昭和元年〜6年 8〜11年 13〜23年 25〜27年 29〜32年 34年 36年 38年 40〜43年 45年 49〜53年 55〜61年

平成3年 10年 15〜16年 18年 20年 24〜25年

WIKIより

 

こうしてみると平成に入って30年目ですが、なかなか見られていないことがわかりますね。

 

因みに御神渡りの歴史は古く、平安末期の『山家集』、室町時代の『御渡注進状扣』に以下のような記載があることから、この時代にはすでに御神渡りという呼称があったことが分かります。

 

「春を待つ諏訪のわたりもあるものをいつを限にすべきつららぞ」『山家集』

「当大明神御渡ノ事」『御渡注進状扣』

 

 

御神渡りの由来・言い伝え

どうして御神渡りっていうの? という由来を説明します。

読んで字のごとく、神が渡ったから、なんです。

神って? なんで渡ったの?? と言いますと……。

まず諏訪湖周りには諏訪大社と呼ばれる大きな神社が存在します。

有名な神社であるため名前くらいは知っているという方もいるかとは思います。

その諏訪大社は、茅野市と諏訪市にある上社と下諏訪町にある下社と呼ばれる神社が諏訪湖を挟んで対になっているのです。

上社・下社といってもどっちが上といった優劣はありません。

ただ初詣の規模は上社の方が大きですが。

 

上社には男神・建御名方神(タケミナカタノカミ)が、そして下社には女神・八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)が祀られていると言われています。

御神渡は男神・建御名方神が、女神・八坂刀売神に会いに行くために通った

「恋の通い路」と言われているのです。

 

ロマンチックやんけ!!

 

という話ですね、ええ。

そのため以前は人間が氷上に立つのは神の渡った後、という決まりがあったようです。

また不思議なことで大よそ発生のメカニズムが決まっており、

 

  • ・最初に出来る南北を走る一の御渡り
  • ・同じく南北に二の御渡り
  • ・東側から一と二に交わるように走る佐久の御渡り

 

と3つに分類されています。

もちろんその通りに走るわけではありませんが、おおよそのメカニズムです。

 

まとめ

以上、ざっくりと御渡りについて説明しました。

御渡りがみられると拝観式も行われますし、ちょっとした町おこしにもなります。

それだけ寒いってこのなので、まあ住んでいる人間からすると勘弁という気持ちもありますが。

ただ御渡りが見られない年は少し寂しさを感じます。

自然の力強さを感じる現象であり、またこれからも徐々に見られる頻度が減っていくのではないかと予想できますので、是非一度見に来てみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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