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バスの座席、一番安全な席はどこか

2016年1月15日、大学生を含む15名もの犠牲者を出すバス転落事故が長野県軽井沢町で起こりました。

1985年に同じく長野県で起きた犀川スキーバス転落事故に次ぐ犠牲者を出してしまった事故で、犠牲者のほとんどが未来ある大学生であったこともあり、大きく報道されることとなりました。

この事故の原因はスピード違反や運転手の技量不足によるものが大きかったのではないか。

そんな疑念を中心に、格安バスツアーや労働問題の見直しまで発展する事態となっています。

このような事故が1度起きると、高速バスそのものに不安を感じ利用を控えようかと考えてしまいますよね。

しかしそれでも高速バスはやっぱり安い!

新幹線や特急電車と比べると、半額以下の値段で利用できることが魅力です。

今回は「ちょっと怖いけどそれでも高速バスを使いたい」という人向けに、高速バスに存在するという危険な席と比較的安全な席を解説していきます。

バス事故で一番危険な席は左側前方か

今回の事故の犠牲者で、運転手を含め14人の座席が明らかになっています。

左右2列ずつの4列シートでしたが、7人が右側(うち2人は運転手)、7人が左側に座っていたとのことです。

前方から後方にかけて広範囲で犠牲者が出ていること、また運転席のすぐ後ろに座っていた別の運転手も亡くなっていることが、今回の事故における衝撃の強さを物語っています。

過去30年間のバス事故で最悪のものとなった今回のケースは「座席の偏り」というものは見らませんでしたが、過去20年のバス事故を分析した結果、一番危険な座席と安全な座席というものが明らかになりました。

「前方左側」「前方右側」「中央左側」「中央右側」「後方」

この5つに分類した時、犠牲者が一番多いのは「左側前方」で全犠牲者の38%にあたるとのことでした。

乗車のしやすさ・景色の見やすさで考えるとついつい選びがちな席ですが、バスの運転手が家族を座らせる時に一番選ばない席は「右側前方」なのだそうです。

理由としては以下の点があげられます。

  • 左側最前列は投げ出された際に身体を受け止める物が無い
  • 運転手は事故の際、咄嗟に自分とは反対側で衝撃を受け止めようとする(ハンドルを左に切ってしまう)

 

今回の軽井沢バス事故では車体は右側面から倒れましたが、バスの横転事故は左側に倒れるケースが多いです。

また次いで危険な席は、前方が見えにくく衝突に対する構えが遅れてしまう後方とのことです。

運転手二人は前方に座るため、事故の際後方の避難誘導が疎かになることも理由の一つでしょう。

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2階建てのバスの場合 危険なのは上か下か

では最近増えている2階建てバスの場合はどうなのでしょうか。

これは横転をした際に叩きつけられる衝撃が圧倒的に強いため、2階部分の方が危険にさらされます。

バス事故の場合は天井が落ちてきて上層階に押しつぶされるといった地震のような危険はほぼありませんから、2階より1階の席に座る方が安全と言えるでしょう。

 

安全な席はどこなのか

過去20年間のデータ分析によると、中央右側が最も安全な席になります。

大型バスは前方左側に乗車口、後方右側に非常口があります。

対角線上にドアがあるのは、横転してドアが塞がってしまった際や衝突で前方部分が破損した際のリスク分散です。

避難のことも考えると、非常口付近である中央右側は比較的安全ということでしょう。

また運転席の周辺(主に後ろ)は衝撃を最小限に抑えるられるとも言われています。

そして衝突の際に投げ出される確率の高い窓側より、通路側の方が安全です。

さらにバスの構造から考えると、頑丈に作られているタイヤの上も比較的安全とのことです。

以上のことをまとめますと、高速バスで最も安全といえるのは右側中央の通路側・タイヤの上ということになります。

ここから考えられる安全な席と言うのは、同時にあまり魅力がない席とも言えますね。

中央の通路側は景色は全然見えませんし、タイヤの上は窮屈で乗り心地があまり良くありません。

車酔いを起こす人は絶対に乗りたくないと思ってしまうでしょう。

しかし万が一のことを考えると、このような席を選ぶ方が良いのかもしれません。

もちろんケースバイケースで、必ずしも安全と言い切ることは出来ませんし、シートベルトの有無でも大きな違いが出るでしょう。

しかしながら専門家によると座る位置によって生存率が大きく変わるとも言われていますので、覚えておいて損はないでしょう。

 

絶対に起こらない、と言えないのが交通事故。

もしもの際には僅かでも生存の確率を高めたいものです。

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