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近年日本に入って来た体長20cmもの外来種である巨大ナメクジ『マダラコウラナメクジ』が話題になっています。(画像は後述)
自分の住んでいる県、長野県でも確認されているとのことで調べていました。
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京大教授が目撃情報を募る マダラコウラナメクジとは?
「ナメクジ研究者」である京大理学研究科助教の宇高寛子氏が「ナメクジ捜査網」と称したプロジェクトを発足し、ツイッターで以下の呟きをして話題になりました。
新しい移入種・マダラコウラナメクジ(学名Limax maximus)を探しています。豹柄で成長すると15cmほどになります。見かけた方はご連絡ください。 pic.twitter.com/0LlUmDQ106
— ナメクジ捜査網 (@Lmaximus7) January 7, 2016
このプロジェクトは、外来種(マダラコウラナメクジ)がどのように生息域を変化させ、日本に適応していく過程を観察することを目的にしています。
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マダラコウラナメクジは何故日本に来たのか? 生息地は?
背中のヒョウ柄模が特徴で、はうと体長が20センチ近くになる大きなナメクジです。
本来はヨーロッパに生息していましたが、北米や南米、アフリカ、オーストラリアと生息域を広げています。
日本で初めて存在が確認されたのは2006年、茨城県土浦市でした。
侵入経路は不明ですが、海外観葉植物などの輸入の際に卵が運び込まれたのではないかという説が濃厚です。
またその際には多数の個体が発見されたため、すでに繁殖していた疑いがありました。
現在日本でマダラコウラナメクジが確認されているのは北海道、島根県、福島県、長野県と言われています。
報告が無いだけで、他の場所にも生息している可能性は十分にありますね。
見つけた方は宇高助教へのご報告をお願い致します。
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人体への影響はあるのか
ナメクジそのものに毒があるわけではありませんが、ナメクジには「広東住血線虫」と呼ばれる寄生虫が存在しています。
成虫はドブネズミやクマネズミなどに生息し、卵を産み、その卵が孵化して幼虫となり糞として外へ出ます。
この幼虫が中間宿主にしている生物の一つがカタツムリなのです。
人が幼虫に感染した宿主を食べると、寄生虫により頭痛や発熱、四肢麻痺、痙攣などの髄膜脳炎と呼ばれる症状を引き起こします。
日本では平成12年6月に沖縄県の女児(7歳)が国内で初めて広東住血線虫により亡くなっていますが、感染報告自体は全国各地であります。
「広東住血線虫」の中間宿主として最も注目されているのが、アフリカマイマイと呼ばれる大型のカタツムリでした。
(日本では沖縄や奄美大島などの暖かな地域のみに存在しています)
農作物への被害もありますが、人体への影響も十分にあります。
マダラコウラナメクジに限ったことではありませんが、接触した際には以下のことに気をつけましょう。
・ナメクジを口に入れない
・触れたらよく手を洗う
・這った跡の粘液にも寄生虫がいる可能性があるため、農作物はよく洗う
まとめ
以前日本ではキイロナメクジと呼ばれる外来種のナメクジがいました。
住宅街や農地に多く、農作物に害を与えるため駆除の対象でしたが、いつのまにか戦後に同じく外来種として入ってきたチャコウラナメクジの勢力が強く、いつの間にかキイロナメクジは姿を見かけることは無くなりました。
今後このようにマダラコウラナメクジが何らかの種に変わる可能性もあります。
数十年後には、当たり前にそこらに生息している……なんてことになったら恐ろしいですが、種の変化の過程をリアルタイムで見られるのかもしれません。