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北海道七飯町の林道で両親に「しつけ」と称され置き去りにされたまま行方不明になってしまっていた田野岡大和(たのおかやまと)君。
3日朝に鹿部町の陸上自衛隊演習場内で保護され、無事に両親と再会することが出来ました。
Contents
発見時の様子
捜索範囲の規模を広めたにも関わらず6日行方が分からず「生存は絶望的か」とも心配された中、無事に発見され何よりです。
田野岡大和君が見つかったのは、駒ヶ岳山麓演習場内にある小屋の中で、行方不明になったとされる場所からはおよそ5キロ離れていました。
7日間大和君は食べ物が無く、水だけを飲み過ごしたそうです。
そのような過酷な状況ではありましたが、軽い脱水症状と低体温、両手足に軽い擦り傷を負う程度で済みました。
幸いにも演習場内の小屋の近くには水飲み場があり綺麗な水が飲めていたため、お腹を壊すこともなく比較的健康な状態での発見となったようです。
初夏とは言え北海道の夜は寒いことが想像出来ます。
雨が降る日もあり一時気温は5℃まで下がることがありました。
5℃といえば東京の真冬の平均気温です。とてもじゃないですが半袖一枚で過ごすような気温ではありませんから大和君はかなり寒かったのではないでしょうか。
部屋には石油ストーブが置いてありましたが発電機が使用出来なかったため電源はつきませんでした。
しかし演習場内には厚いマットが置いており、その中で眠っていたことが大和君の体温維持に大きな影響を与えました。
また熊が出没する可能性もある中、熊に襲われることもなく無事に保護された大和君の生命力に世間は驚かされています。
最初に発見した自衛隊員の話によりますと「田野岡大和君かい?」との問いかけに頷き、おにぎりとお茶を渡すと勢いよく食べたそうです。
びっくりした様子である一方安堵の表情もあり「泣きもせずに受け答えし、意志が強そうな子」という印象を自衛隊員は抱いたようです。
話によりますとことの発端は大和君が車に石を投げる等のいたずらをしたことですから、もともと元気いっぱいのわんぱく少年なのでしょう。
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両親の証言は本当だった?
当初大和君の失踪は、両親による虐待か? という説がまことしやかに広まっていました。
理由は父親の証言に不可解な点が多かったためです。
最初、大和君の父親は「山菜取りに行ったら行方が分からなくなった」と証言していました。
しかし家族が山菜を所持していなかったことや、出発時刻が午後四時の夕刻だったことを怪しみ警察が聴き取りをしたところ、「しつけのために置いてきた」という事実が発覚しました。
他の車に石を投げる等いたずらをし言うことを聞かなかった大和君を、両親は車から下ろし置いていってしまったというのです。
しかしそのために子供が行方不明になったと警察沙汰になるのはバツが悪く、世間体を気にした結果父親は嘘の証言をしてしまいました。
結果として嘘の証言をしたことがさらに印象を悪くし、世間は両親による虐待・DVが日常的にあったのではないかと疑う人が多くなったのでした。
また大和君を置き去りにして「500メートルほど走り戻ったが、もういなくなっていた」という証言も実際はもっと長い間置き去りにしたのではないかと言われていました。
なかでも一番不審であったのは重要な手がかりでもある服装を当時は偽って報告していた点です。
わざわざ服装を偽る理由はなにかあったのでしょうか?
大和君が無事に保護された今でも謎のままです。
もしかすると単純に気が動転していただけの可能性も高いですが。
様々な憶測が飛び交う中、大和君が無事に保護されると父親の証言はどうやら本当であることが分かりました。
7日ぶりに両親に再開した大和君は笑顔を見せ、
また父親も「つらい思いをさせごめんな」「息子のためを思ってのことだったがやり過ぎた」「皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」
とのコメントを言葉を詰まらせながらしました。
しつけで山に置き去りと聞くと「ひどい」「虐待」との意見が大半を占めますが、昔はよく親に「悪いことをすると山に捨てる」と脅されたものです。
実行に移してしまった点も問題ではありますが、まさか両親もこれほど大事になるとは考えていなかったのでしょう。
両親からの虐待でなかったことがわかった今になってみると、自分たちの行動がきっかけで息子が一週間も行方不明になってしまい、さぞつらかったことかと思います。
全てが狂言という可能性も無きにしもですが、両親と再会した大和君は笑顔だったとのことですので、日常的に虐待があった等の事実はなかったのではないでしょうか。
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大和君はなぜ小屋に隠れていた?
無事保護され結果オーライではありますが、やはり疑問はいくつか残る事件となりました。
そもそも大和君はなぜ自衛隊の演習小屋に隠れていたのでしょうか?
5日間も何も食べていなければ相当お腹もすいていたことでしょうし、疲労困憊の状態で一刻も早く助けて欲しいと思う心理が普通です。
しかし大和君は土曜日の夜28日には既に小屋についていたようで、同日中に歩いてついたと証言しています。
つまり3日朝に発見されるまで、小屋で隠れていたということになります。
助けを求めることは出来たと思いますが、何故しなかったのでしょうか?
あくまで推測ですが、大和君は親に捨てられたと感じたのかもしれません。
小学生にとって親の存在は大きいですから捨てられた=家に帰れないと考えた可能性もあります。
別の考えですと、大和君は自発的にそのような(助けを求めるという)行為が出来ない、何らかの障害を抱えた子供であったのかもしれません。
※ 自衛隊演習場は週に一回しか人がおらず、どの道助けは呼べなかったようです。
30日夜に隊員が一度探しに来ていたようですが、その際は発見出来なかったとのこと。
恐らくマットにくるまっていたため隊員が見逃してしまったのだと思います。
詳しい5日間の内容はこれから明らかになるでしょうが、まずはしっかり休んで元気になることが第一ですね。
それにしても、大和君は7歳とは思えない驚異的な生命力を発揮しています。
・水のみで5日間サバイバル
・5日のうち3日は雨
・気温は5℃の中、半袖で耐える
・峠を越え、橋の無い河まで越えて自衛隊演習場へ(どうやって?)
・警察・消防・自衛隊の捜査をかいくぐる
一部では将来有望との賞賛の声も。
一体どんな大人になっていくのでしょうか。楽しみですね。
今回の出来事で親子の関係にひびが入らないことは心配ですが、両親の様子を見ていれば大丈夫なように思えます。
しつけというものも難しいものだとしみじみ感じました。