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ドラマ

八日目の蝉は日野OL不倫放火事件をモデルにした実話かもしれない説


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『八日目の蝉』は角田光代原作の小説ですが、ドラマ化や映画化もして人気を集めました。
不倫相手の子供を誘拐して育てる女性の逃亡劇を描いた話ですが、これはある事件をモデルにした実話であるという説があるのです。

Contents

実話のモデルになった事件の概要

話のあらすじとネタバレは下記にありますので知らない方は見て頂ければと思います。

そんな八日目の蝉のモデルとなった事件は、日野OL不倫放火事件ではないのかとささやかれています。

 

この事件は1993年、東京都日野市で発生した放火事件です。

犯人は当時27歳の北村有紀江という女性でした。

 

彼女は日本電機NECに勤めていた時代に上司であった原田という男性と不倫関係に陥り、2回妊娠します。

しかし「今はまだ妻との離婚が成立していないので中絶するように」と言われ、堕胎しましたが、結局原田は妻と別れることなくその後も不倫関係をつづけたのです。

 

そして原田の妻から2回の妊娠と中絶に対する中傷を受けたことで報復を決意し、原田宅のあった団地の一室に火を放ったのです。

この事件で、原田夫妻の二人の子供が亡くなり、一時は逃亡していた北村容疑者は無期懲役判決を受けました。

 

いたたまれない事件ではありますが、メディアは二人の出会いや放火に至るまでの経緯を知ると原田夫妻に原因と責任があるのではないかと非難し、世間も加害者である北村に同情的でした。

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八月の蝉と日野OL不倫放火事件の共通点

この事件が八日の蝉ではないかと言われるのは、多くの共通点が存在しているからです。

 

登場人物の性格と状況

主人公である希和子は都内の下着メーカーに勤務し、そこの上司であった秋山と不倫関係に陥ります。

北村も大手電機メーカ(日本電機NEC)の既婚者であった上司に恋愛感情を抱き始めました。

 

また几帳面で真面目で男性関係が少なかった北村容疑者の性格も、希和子の性格とよく似ています。

更に優柔不断で、本妻と離婚をすると言いながら離婚せずに北村容疑者に堕胎を勧めた原田や、その妻も、秋山夫妻と似ています。

 

希和子が秋山妻から受けた中傷的な電話というのが、実際に北村容疑者も経験しているのです。

内容は

「私は子を2人生んで育てているが、Aは2回妊娠して2回とも胎内から掻きだす女だ」

というひどいものでした。

 

被害者宅の事情を把握していた点

希和子は秋山夫妻の生活スタイルを熟知していました。

朝は妻が夫を駅まで送って行くこと、その間子どもは連れていかないこと。

それを知っていて、家に忍び込むことが出来たのです。

同じように北村容疑者も被害者夫婦の生活習慣をよく知っており、通勤経路や時間も把握していました。

 

故意的な放火か、不注意の事故による放火かの違いはありますが、被害者宅のことを知り尽くしていた点が共通しています。

またどちらも団地住まいでした。

 

このような共通点から、八日目の蝉は日野OL放火事件がモデルではないかと言われていますが、角田さん本人が明言されているわけではありません。

あくまで推察という程度にとどめておいてください。

 

なお、北村容疑者は受刑開始後に手記を発表し、事件について反省していること、殺めた二人の子に対して冥福を祈っているということを記しました。

この事件は劇化され、イギリスと日本で上映されています。

 

八日目の蝉 あらすじとネタバレ

『八日目の蝉』は不倫相手の子供を誘拐して育てた「野々宮希和子」目線の0~1章と、その子供である「薫」が成人した後、かつての出来事を振り返る2章から構成されています。

 

不倫相手の秋山がいつか自分を選んでくれるだろうという希望から関係をずるずると続けてしまった希和子。

しかし希和子が妊娠したと知ると優柔不断の秋山は堕胎を勧め、結局は本妻のもとへと戻ってしまいます。

堕胎した経験がもとで子供を産めない体になってしまった希和子は、秋山が本妻との間に子供が出来たと知ると、一目見ようと家に忍び込みます。

しかし二人の子供・恵理菜を見た瞬間衝動的に誘拐してしまい、「薫」と名付けて育てることにしました。

 

各地を転々とし、希和子と薫は4年間を一緒に過ごしました。

最後は小豆島で撮られた写真がもとで希和子は逮捕され、薫と離れ離れになってしまうのです。

 

そして時は流れ18年後。

事件が元で親との関係も上手く築けず孤立している薫=恵理菜は、母であった人と同じように不倫をして同じ道を歩んでしまっていました。

 

しかし逃亡中に出会った少女・千草と再会することで、希和子と別れた小豆島へ向かうことを決意します。

 

一方希和子は出所した後に全国を転々とし、やがて岡山の地へ戻ってきました。

小豆島へと向かうフェリーに乗る決心がつかないまま、希和子はフェリーを眺めるのが日課になっていました。

 

そしてついに二人は岡山港で再開します。

若い女の子に薫の面影を重ねてしまうという希和子は、たまたま目にした恵理菜にかつての薫を見ていました。

思わず「待って薫」と心で叫んだ希和子の声が聞こえたように、恵理菜は一度だけ振り返ります。

しかし二人は互いがかつて過ごした「親子」であったことに気がつくこともなく、別々の道を歩み始めるのでした。

 

まとめ

モデルになった事件はただただやりきれない悲しさと悲惨さが残るものでした。

しかし八日目の蝉は第二章としてその後が書かれています。

 

自分の好きなシーンは希和子との記憶がほとんどない恵理菜が、別れの日、警察に捕まった希和子が最後に叫んだセリフを思い出すシーンです。

「その子朝ごはんをまだ食べていないの」

自分が捕まるという時に、希和子は薫の朝ごはんの心配をしていたのです。

実の子ではないですが、本当に薫のことが大好きだった希和子。

 

そのことを思い出し、恵理菜は「なんて馬鹿な女」と思うわけですが、その記憶が彼女が前を向いて歩くきっかけにもなるのでした。

 

二人は恐らくもう二度と会うことはありません。

しかし悲しいラストに少しだけ希望を持たせた終わり方が、この作品の美しさだと思います。


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